ゲーム好きとして、ゲーム機バキバキ事件に思ったこと
・ゲーム機バキバキ事件
昨日、Twitterでヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんの子育て武勇伝が話題になっていました。
ゲーム機に付いた傷は子供に大切にされてる証。ベタベタ貼られたシールはゲーム機の勲章。そんな宝物を躊躇いなく壊し、その亡骸を自ら写真に撮りコラムのネタにする親。価値観、子育ては人それぞれだけど、ゲーム好きの僕は、ただただ悲しい。 pic.twitter.com/YWqvXYPyqq
— ラスカル (@rascal1017) 2016, 2月 12
↑おそらくこれが発端のツイート?
各所でも炎上の模様が伝えられている模様
高嶋ちさ子さんが子供の携帯ゲーム機をバキバキ - Togetterまとめ
「子供のゲーム機バキバキ」で炎上 バイオリニスト・高嶋ちさ子さんの子育て武勇伝に非難殺到 - アメーバニュース
http://news.ameba.jp/20160213-73/
【炎上】高島ちさ子「3DSバキバキ」報告にネット騒然!これはアウト! - 秒刊SUNDUY
http://www.yukawanet.com/archives/5009476.html
「子供のゲーム機バキバキ」で炎上 バイオリニスト・高嶋ちさ子さんの“子育て武勇伝”に非難殺到 - ねとらぼ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1602/13/news021.html
はちまや刃も取り上げてますが省きますね。
保育園の頃からコントローラーを握って生きてきた身としては結構悲しい気持ちになりました。大人になって親の束縛から自由になったときに反動でゲームをやりすぎてしまうんじゃないかなって思うんですが、まあそんなのは所詮他人の子供なので置いておくとして。
・子どもの信頼をダブルコンボでぶち壊す親
このケースにおいて高嶋ちさ子と子どもは「ゲームは決められた時間以外にしない」という約束は交わしていたようですが、発端となった記事の「私は怒り狂って、ゲーム機を手でバキバキと折ったのです」という文から察するに、「破約の際にはゲームをバキバキにする」ことについては約束をしていなかったようです。
また、長男は「宿題が全部終わっていないのにゲームをしていた」のでゲームを折ったのに対し、次男は「チェロの練習をしていなかった」ので折ったと書かれています。
……おかしいと思いませんか? じゃあ車の運転で例を出しましょう。
「おいお前、スピード違反しただろ。30km/h超過なら懲役30年だ!
そっちのお前は騒音出して運転をしたのか! なんか危ないしお前も懲役30年!」
これはおかしいですよね。こんなテキトーに罪や刑が決められたらたまったものではないです。
こういった理不尽なことを防ぐ考え方は法律に「罪刑法定主義」といって取り入れられていますが、この考えは高嶋さんにはなかったようですね。
まあでも、難しいことは頭のいい人たちに議論させておくとして、この家庭の失敗から学ぶべきことを考えてみました。
・約束は破られたときのことも含めて決めておくべきだということ
罰というのは個人の利益に害をなし、理不尽で、強制的です。ゲーム機バキバキされた子どもはとても悲しい気持ちになっただろうし、しばらくしたら子どもたちはクラスでゲームの話題にもついていけなくなります。
しかも今回の罰は子どもにとってかなり不意打ち的なもので、かなり理不尽です。
これが家庭内の話だから平和ボケした日本では新聞のコラムになんかなっちゃいますが、革命の歴史のある国では恐怖政治だと日本以上に批判されるんじゃないでしょうかね。だって、これの規模を大きくした話が上述のスピード違反の例ですからね。
権力者が好き勝手刑罰決めちゃだめです。
・約束を守っている限りは罰を与えてはいけないこと
でも、一番不利益を被ったのは次男でしょう。記事を読む限り次男は「ゲームをしていなかったが、ゲーム機を折られた」らしいですから。
つまり、ゲーム機の関係する約束を守っていたのに罰を受けたんです。理不尽すぎてヤクザみたいですね。
重要なのは、不利益を被る当事者が納得することです。記事を見ると、「どうして一日待てなかったんだろう。俺は馬鹿だ!」と子どもは言っているらしいですが、ぶっちゃけ内心で納得してはいないでしょう。
母親に反省アピールをしてまたゲームを買ってもらうためのパフォーマンスだと考えられます。子供も小学生に上がれば自分でものを考えられますし、狡猾な考えもできます。でもこれって、言い換えればただ母親の顔色を窺って媚びを討っているだけなんです。
みじめ、ですよね。ただただかわいそうです。